ザ・ビートルズ『赤盤』『青盤』2023エディションが発売!

11月1日(水)にドキュメンタリー短編映画『ナウ・アンド・ゼン―ザ・ラスト・ビートルズ・ソング』が公開され、翌日2日(木)には新曲「Now And Then」が発表されるなど話題沸騰真っ只中のザ・ビートルズだが、ファン垂涎のリリース情報がもう一つある。
それは、来る11月10日(金)&11月22日(水)に発売となる、ベスト・アルバム『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』(通称:赤盤)、『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年』(通称:青盤)の2023エディションだ。
具体的には、10日にCDヴァージョンの[赤盤2CD][青盤2CD][赤盤&青盤 4CD]の計3形態、22日にはアナログ・レコード・ヴァージョンの[赤盤3LP][青盤3LP][赤盤3LP カラーヴァイナル仕様][青盤3LP カラーヴァイナル仕様][赤盤&青盤 6LP][赤盤&青盤 6LP カラーヴァイナル仕様]の計6形態でのリリースとなり、いずれのヴァージョンもステレオ&ドルビーアトモスによるミックスが施されている。
さらに、赤盤には12曲、青盤には最新作「Now And Then」含む9曲のボーナス・トラックを新たに収録。追加曲の詳細は以下の通りだ。
【追加収録曲一覧】
■『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』2023エディション
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」(1963年『PLEASE PLEASE ME』収録)
「ツイスト・アンド・シャウト」(1963年『PLEASE PLEASE ME』収録/トップ・ノーツのカヴァー)
「ジス・ボーイ」(1963年発表。1988年のコンピレーション・アルバム『PAST MASTERS Vol.1』収録)
「ロール・オーバー・ベートーヴェン」(1963年『WITH THE BEATLES』収録/チャック・ベリーのカヴァー)
「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」(1963年『WITH THE BEATLES』収録/ミラクルズのカヴァー)
「ユー・キャント・ドゥ・ザット」(1964年『A HARD DAY’S NIGHT』収録)
「恋をするなら」(1965年『RUBBER SOUL』収録)
「タックスマン」(1966年『REVOLVER』収録)
「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」(1966年『REVOLVER』収録)
「アイム・オンリー・スリーピング」(1966年『REVOLVER』収録)
「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」(1966年『REVOLVER』収録)
「トゥモロー・ネバー・ノウズ」(1966年『REVOLVER』収録)
■『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年』2023エディション
「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」(1967年『SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND』収録)
「ディア・プルーデンス」(1968年『THE BEATLES』収録)
「グラス・オニオン」(1968年『THE BEATLES』収録)
「ブラックバード」(1968年『THE BEATLES』収録)
「ヘイ・ブルドッグ」(1969年『YELLOW SUBMARINE』収録)
「オー!ダーリン」(1969年『ABBEY ROAD』収録)
「アイ・ウォント・ユー」(1969年『ABBEY ROAD』収録)
「アイ・ミー・マイン」(1970年『LET IT BE』収録)
「ナウ・アンド・ゼン」(新曲)
基本的には1st『PLEASE PLEASE ME』~12th『LET IT BE』のスタジオ・アルバム(『BEATLES FOR SALE』と『HELP!』を除く)から1~4曲ずつの選出、といったラインナップとなっており、どれもベスト・アルバムに収録するにふさわしい名作ばかり。
また、追加曲のほとんどがオリジナル作である中、赤盤にはビートルズのルーツとなったR&B系アーティストのカヴァーが3曲収められていることも併せて注目したい。
ビートルズが愛したチャック・ベリーの楽曲「Roll Over Beethoven」
さて、本記事では赤盤に収録されるカヴァー曲の1つで、弊社の管理楽曲である「ロール・オーバー・ベートーヴェン(Roll Over Beethoven)」にフォーカスしてみることにしよう。こちらはチャック・ベリーによる1956年の4thシングルがオリジナルであり、ビートルズのメンバーお気に入りの楽曲としてバンドの活動初期から演奏されていた。他にもエレクトリック・ライト・オーケストラやマウンテンなど多くの著名バンドにカヴァーされている人気のロックンロール・ナンバーである。
“Roll Over Beethoven”は「ベートーヴェンをぶっとばせ」の邦題でも知られているが、曲名&歌詞の内容はチャック・ベリーの幼少期の体験がもとになっている。それは、ベリーが自宅のピアノでポピュラー音楽を弾きたかったにもかかわらず、姉のルーシーがクラシック音楽の練習のためそのピアノをほとんど独占してしまっていたというもの。その悔しさを歌ったのが本楽曲なのだそうで、曲調に関してもクラシックへの対抗心を表すかの如く軽快なロックンロールを展開。しかし、ベリーは本作の意図について「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンではなく、ルーシーに文句を言いたかったのだ」と自伝の中で語っている。
ゴキゲンなギター・リフに、スネア&バス・ドラムとウッドベースのずっしりとした中~低音が特徴的な作品だ。
■「Roll Over Beethoven」/CHUCK BERRY(1956年)
続いて、ビートルズのカヴァー・ヴァージョンを聴いてみよう。
■「Roll Over Beethoven」/THE BEATLES(1963年)
リード・ヴォーカルを執っているのはジョージ・ハリスン。2人で歌っているように聴こえるが、これはジョージの歌唱をオーバー・ダビングしたものである。
原曲よりもキーを下げており、中~低音のビート感が強いオリジナルに対して、ビートルズのヴァージョンではハンドクラップやドラムのオープンハイハットによって高音域が強調された爽快なサウンドを生み出している。
左チャンネルにはリズムを構成するドラム&ベースとバッキング・ギター、右チャンネルに主メロを担うヴォーカル&ギター・ソロ+ハンドクラップといった振り分けがなされているのも興味深い点だ。
なおビートルズの全作品のうち、カヴァー曲は「ロール・オーバー・ベートーヴェン」を含め21曲存在しており、その多くがソウル/R&B系のアーティストである。
この機会に、ビートルズの音楽性に影響をもたらした作品とそのカヴァー曲をじっくり聴き比べてみるのも面白いだろう。
■CHUCK BERRY「Roll Over Beethoven」バンドスコア
https://www.at-elise.com/elise/ORDPSM00484
【商品一覧】
■『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』 2023エディション

【2CD】

【3LP】
■『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』 2023エディション

【2CD】

【3LP】
■『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』
The Beatles: 1967 – 1970 (2023 Edition)【輸入盤】【3LP】

【6LPブラック】
<ザ・ビートルズ・ストア限定商品>
■『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』

【4CD】
■『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』 2023エディション

【3LPカラー】
■『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』 2023エディション

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■『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』

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