時代を超えるラブソングたち

人類の歴史上、“恋”や“愛”をテーマに扱った作品は、絵画や文学など芸術のジャンルを問わず星の数ほど存在しています。

 

その中でも文学的な要素と音楽が融合したラブソングは、遥か昔のクラシック音楽から現代のポップスに至るまで、脈々と受け継がれています。

 

今回、弊社レパートリーからピックアップした3曲は、リアルタイムでこれらの楽曲を聴いていた方には懐かしく、新しい世代の方々にとっては、自分たちが普段聴いているラブソングとの共通点や、違いに新鮮さを感じていただけるのではないかと思いますので、お楽しみいただけると幸いです。

 

Love Is A Season / Eydie Gorme

「恋はボサノヴァ」(原題:Blame It On The Bossa Nova / 1963年)などのヒット曲で知られるアメリカのポップス・シンガー、イーディー・ゴーメ。

 

こちらでご紹介するのは、フランク・シナトラやポール・アンカといった著名アーティストとの仕事で知られるドン・コスタをプロデューサーに迎えたアルバム『LOVE IS A SEASON』(1959年)からのタイトル曲です。

 

歌詞を覗いてみますと、時に暖かく時に切ない恋心の不思議さを季節の移り変わりに例えた、優しい愛の歌のように思われます。

 

華やかなオーケストラと深みのある優雅な歌声が織りなす、包みこむような温かいサウンドに、どこか古き良き時代を感じられることでしょう。

 

Love You Till Tuesday / David Bowie

グラム・ロックの先駆者であり稀代のスーパースター、デヴィッド・ボウイ。

 

アーティスティックな世界観のイメージが強い彼ですが、デビュー・アルバム『DAVID BOWIE』 (1967年)はマネージャーの意向により、フォークシンガーのイメージで制作されたことで、全編を通してフォークソング感のあるテイストに仕上がっています。

 

そのなかの1曲である「Love You Till Tuesday」の歌詞は“(日曜日に一目ぼれした女性に対して)火曜日まで愛してあげるから、それまでにどうか僕になびいてください”といった内容になっており、後年のデヴィッド・ボウイのイメージとはまた違った、初々しい健気さが感じられる、可愛らしい印象の楽曲ではないでしょうか。

 

Me, Myself and I / Billie Holiday

レディ・デイの愛称で呼ばれ、サラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドと並びジャズ史上最高の歌手の一人とされるビリー・ホリデイ。

 

1937年にBillie Holiday And Her Orchestra名義でリリースされた本楽曲「Me, Myself And I」ですが、正式なタイトルは「Me, Myself And I (Are All In Love With You)」となっており、直訳すると“身も心もあなたに恋をしている”という意味で、自分自身のすべてを捧げるような情熱的な恋を歌った詞となっています。

 

ビリー・ホリデイの特徴的な歌唱はもちろんのこと、リズム隊による心地よいスウィング感や、伝説的なテナーサックスプレイヤー:レスター・ヤングの演奏など、聴きどころ満載の作品です。

 

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