ゲット・イット・オン/GET IT ON

作詞・作曲:MARC BOLAN

英国出身のグラム・ロック・バンド、T・レックスが1971年にリリースしたアルバム『電気の武者(ELECTRIC WARRIOR)』に収録。のちにシングルカットされ、全英1位、全米10位を獲得したヒット曲です。アメリカ国内においては、ブラス・ロック・バンド:チェイスによる同名の楽曲がすでに存在していたため、混同を避けるために「Bang a Gong(Get It On)」と改題して発表されました。

もともとマーク・ボランはチャック・ベリー「Little Quennie」のカヴァーをレコーディングするつもりでしたが、曲を弾いているうちに「Get It On」の構想が浮かんだのだとか。その名残として、曲中に登場するフレーズ「Meanwhile, I’m still thinking…」は、「Little Quennie」の歌詞がもとになっています。
なお、本作ではキング・クリムゾンのイアン・マクドナルドがサクソフォンで参加していることも注目。ノリの良いロック・ナンバーが、イアンのプレイによってさらにゴージャスに仕上がっています。

1985年には、デュラン・デュランのメンバーらが結成したバンド:パワー・ステーションによってカヴァーされており、「Some Like It Hot」とともに同グループの代表曲となりました。アンディ・テイラー(gt)のハードなギタープレイと、シックの元メンバーでもあるトニー・トンプソン(dr)の強靭なビートによって、よりパワフルな曲調に生まれ変わっています。

そのほかにも、ブロンディやU2(feat. エルトン・ジョン)、アイスハウス&シンプル・マインズなどが本作をカヴァーしており、アーティスト/リスナーともに多くの人々から長く愛されているスタンダード・ナンバーです。

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