Johnny B. Goode/ジョニー・B. グッド
作詞・作曲:Chuck Berry
1958年にシングル・リリースされたチャック・ベリー「Johnny B. Goode」は、ロックンロールのスタンダード・ナンバーとして世界的人気を誇る楽曲です。
ポピュラー音楽の歴史において多大な影響をもたらした作品とされ、1977年には宇宙探査機ボイジャー1号・2号に「地球外生命体へ向けて人類の存在・文化を伝える」目的として搭載されたゴールデン・レコードに収録されました。
さらに1985年公開のSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、主人公マーティ・マクフライが過去の世界にタイムスリップした際のダンスパーティで本作を披露。チャック・ベリーのフィクション上の従兄弟:マーヴィンが彼のパフォーマンスを目にして、「Johnny B. Goode」が生まれる以前のチャックに電話越しで演奏を聴かせるというタイムパラドックス的な演出も印象的です。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名場面の1つである、マイケル・J・フォックス演じる主人公マーティの「Johnny B. Goode」演奏シーン。チャック・ベリーのトレードマークである”ダック・ウォーク”のほか、ザ・ベンチャーズ風の”テケテケ”奏法=クロマチック・ランや、ジミ・ヘンドリックス風の背面弾き、ヴァン・ヘイレン風のライトハンド奏法など、舞台の時代設定上では斬新すぎるギターパフォーマンスも炸裂する。
また、ザ・ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、ジミ・ヘンドリックスをはじめとした著名ミュージシャンによるカヴァーも多々存在。オリジナル要素を踏襲しつつ各々のスタイルを取り入れて、「Johnny B. Goode」は脈々と歌い継がれていきました。
■「Johnny B. Goode」/THE BEATLES(1964年)
1963~1965年のイギリスBBCラジオ放送におけるザ・ビートルズのライヴ音源を集めた『LIVE AT THE BBC』(1994年)に収録。本作でリード・ヴォーカルを執っているジョン・レノンは、1972年にチャック・ベリー本人との共演も果たした。なおビートルズは、他にも「Roll Over Beethoven」「Rock And Roll Music」といったチャックの楽曲をカヴァーしているので、併せてチェックしてみてほしい。
■「Johnny B. Goode」/JIMI HENDRIX(1970年)
1970年、ジミ・ヘンドリックスが米国バークレー・コミュニティ・シアター開催のライヴで披露したカヴァー。ライヴ・アルバム『JOHNNY B. GOODE』(1986年)に音源収録されている。終始ハイテンポで豪快な歌唱&演奏を聴かせ、後半のギター・ソロでは圧巻の歯弾きパフォーマンスも。
■「Johnny B. Goode」/ELVIS PRESLEY(1973年)
“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーは、1973年にハワイのホノルルで行なわれたチャリティ・コンサートにて本作をカヴァー。煌びやかな衣装に身を包み、軽快なバンド・サウンドをバックに華麗に歌い上げた。アルバム『ALOHA FROM HAWAII VIA SATELLITE』(1973年)に収録。
■「Johnny B. Goode」/ELTON JOHN(1979年)
英国を代表するシンガーソングライター:エルトン・ジョンのカヴァーでは、スローで4つ打ちのディスコ・チューンに生まれ変わった。オリジナルと比べると、スラップベースやドラムの存在感が前面に押し出されているのが特徴的。1979年発表のアルバム『VICTIM OF LOVE』に収録されている。
■「Johnny B. Goode」/JUDAS PRIEST(1988年)
“メタル・ゴッド”ことロブ・ハルフォード率いるジューダス・プリーストのカヴァー・ヴァージョン。イントロのフレージングを一部継承しつつも、ロブのハイトーン・シャウトとザクザク刻むようなバンド・サウンドによって、独自のヘヴィ・アレンジが続々展開されていく。アルバム『RAM IT DOWN』(1988年)に収録。
■「Johnny B. Goode」/GREEN DAY(2004年)
パンク・ロック界で数々の世界的ヒットを生んだグリーン・デイによる2004年のカヴァー。実に彼ららしいエネルギッシュ&パンキッシュなサウンドが展開されている。2017年3月18日にチャックが亡くなった翌日には、当時ツアー中であった彼らはトリビュートとして本作を再び披露した。
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