A Whiter Shade Of Pale/青い影

作詞:Keith Reid 作曲:Gary Brooker, Matthew Fisher

1967年に発表された『A Whiter Shade Of Pale(邦題:青い影)』は、イングランドのロック・バンド:プロコム・ハルムのデビュー曲にして、最大のヒット作です。

ゲイリー・ブルッカーのピアノに、マシュー・フィッシャーのオルガンというツイン・キーボード編成、そしてR&Bとクラシックの要素を組み合わせた独自のスタイルは、後年の音楽シーンに大きな影響を与えました。

かのジョン・レノンは本作を「人生でベスト3に入る曲」と語っており、ジョー・コッカーやアニー・レノックス、マイケル・ボルトン、サラ・ブライトマン、ブラック・レーベル・ソサイアティ、松任谷由実といった幅広いジャンルのアーティストに歌い継がれてきました。

ちなみに原題の”shade”は”色合い、色調”という意味であり、直訳すると「青白い」「白に近い色調」といった意味。これは、本作の歌詞に登場する女性が、男性に浮気を見破られそうになり顔面が蒼白になったという内容からタイトル付けがされています。

具体的な歌詞の内容については諸説ありますが、『カンタベリー物語』の「粉屋の話」に着想を得たのではないかと言われています。

■「A Whiter Shade Of Pale」/JOE COCKER(1978年)

イングランドの歌手:ジョー・コッカーによるカヴァー。R&Bから影響を受けたソウルフルな歌唱は、同系統のスタイルを持つオリジナル楽曲とも親和性が高い。ピアノ&キーボードという編成を踏襲していながらも、女性バックコーラスの存在によってゴスペル要素が加味されている。

■「A Whiter Shade Of Pale」/ANNIE LENNOX(1995年)

ユーリズミックスのヴォーカルである、アニー・レノックスのカヴァー・ヴァージョン。透明感&哀愁のある歌声や、浮遊感のあるシンセサイザー、リヴァーブが深くかかったリズムセクション等によって、まったく新しい作風に生まれ変わっている。サーカスをコンセプトとした個性的なMVも注目。

■「A Whiter Shade Of Pale」/松任谷由実(2012年)

松任谷由実のデビュー40周年を記念したベスト・アルバム、『日本の恋と、ユーミンと。』(2012年)の制作にあたって新録されたカヴァー。プロコル・ハルム自身が歌唱・演奏で参加しているという豪華コラボレーションが実現している。本作リリース直後には、同バンドとのスプリット・ツアーも行なわれた。

↓楽曲利用に関するお問い合わせは是非こちらまで!!

株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント
TEL:03-3292-2865
MAIL:song@shinkomusicsong.com